【永久保存版】ブロガーの資金繰り、転職の仕方(キャリアの広げ方)を徹底解説

お金

昨今の厳しいSEO情勢や、飽和状態となっているWEB記事の供給量を鑑みると、フリーランスの専業ブロガーとして活動していた人が資金繰りに困るケースや転職せざるを得なくなるケースが今後増えると筆者は考えています。そして何を隠そう私自身が、その経験をした一人です。

この記事を読んでほしい人
・アフィリエイターとして頑張っていたけどSEOが変動し売上がほとんど無くなったので大変
・Google AdSenseの売上単価が激減して困っている

そこで今回は、ブロガーが収入減によってお金に困ったときの資金繰りの方法や、専業ブロガーからの転身方法(キャリアの広げ方)について、詳しく解説したいと思います。

専業ブロガーの資金繰りの方法

まず運転資金についてフォーカスしてみます。昨今の厳しいアフィリエイト・ブログ界隈での競争を鑑みると、ブロガーとして開業してから数年で、それまで一定稼いでいた収入が突然無くなってしまったというケースはしばしば起こるのではないかと思います。そのような場合、手元の資金が枯渇し日々の生活が苦しくなることでしょう。そこでそのような場合、専業ブロガーを続けたいという目線で、資金繰りの方法について解説します。

①支援金・補助金を確認する

まず、国や地方自治体が出している支援金・補助金の対象に自身が含まれていないか、いまいちど確認してみてください。不況などで支給されるものもありますし、いわゆるデジタル化を推進する目的で経費の一部を支給するものもあります。このほか個人として、コロナ禍以後は「住居確保給付金」の対象にも個人事業主も含まれています(但し審査基準や条件は、離職・廃業した人より厳しいようです)。

②金融機関からの融資を引き出す

続いて、個人事業主として各金融機関からの融資を検討してみてください。各金融機関を利用する際の特徴は、別ページに詳しく解説しています。筆者は借入先として、難易度・金利が低い日本政策公庫や信用金庫・地銀などをおすすめします。

筆者は創業時とコロナ禍(いわゆる有事)、そして資金が枯渇してからの3つのタイミングに融資を希望したことがありますが、創業時・有事と比べて資金が枯渇してからの融資の難易度は飛躍的に高くなる印象です。その理由は、主に2つです。

  1. 毎月の安定した収入が確保できていない
  2. 資金管理がずさんな可能性がある

まず、銀行員の心理として「安定した収入源がある」という事実は我々の想像以上に高く評価されます。ブロガーで言うならば、毎月アフィリエイトの成約実績やGoogle AdSenseの収益が安定して出せている、といったことです。なぜなら、安定した収入によってはじめて事業の見通しが立ち、資金が回転していくからです。仮に安定した収入がなかったら貸し手から見ると、資金が焦げ付くリスクが高まります。よって何よりも、毎月の安定した収入があることが好ましいのです。

次に、支出が多かったり使途不明金が多かったりして収支のバランスを欠いている場合に、マイナスの評価となることがあります。ブロガーで言うと、外注費が収支を圧迫していたり、執筆に掛かった費用として旅費・交通費や雑費が不自然に多く計上されている、などのケースが考えられるでしょう。当然のことですが、いくら売上が多くても資金管理がずさんだと、経費が必要以上にかかってしまい手元に資金が残らなくなります。よって貸し手からすると同じく、貸したお金が返ってこないリスクが高くなるのです。

とにかく資金が枯渇してからの融資は大変です。融資を申し込むタイミングは、なるべく事業が上手くいっているときにしましょう。素人考えでは”事業が上手くいっているときにはお金は不要で、上手くいっていないときにこそお金が必要だ!”、と考えてしまうかもしれませんが、資本主義社会において実体は逆です。”貸し手の視点”に立って考えてみると、この力学が腑に落ちるかもしれません。

いずれにしてもこの記事を読んでいる方はすでに資金繰りに悩んでいる方だと思うので、面談に行く際にはぜひ、上記のポイントを意識されてください。融資が通る可能性が少しでも高くなるかもしれません。

③コストを徹底的に見直す

ブロガーがコストを徹底的に見直すことは極めて重要です。一般的にブログ運営にはコストがほとんどかかっていないと言われますが、例えば次のような状況になっていないでしょうか?

  • 外注ライターを起用しており、成果と照らし合わせて大きな報酬を払い続けている
  • 自宅兼事務所の家賃が高い
  • レンタルサーバーのプランが必要以上に大きい
  • 使用していない契約ドメインを放置している
  • 記事作成のために契約したサービスのサブスクプランの契約をなんとなく継続している

これらの要素を一つずつ精査していくと、想像以上に無駄が見つかるはずです。
例えば筆者は、ローンチを計画していたデータベースが頓挫したにもかかわらずそれに必要とされていたレンタルサーバーの最大プランを継続しており、これをグレードダウンしたことで月間コストが4000円(年間だと48000円)削減できました。またアフィリエイト記事執筆のために契約したU-NEXTのサブスクプランもほとんど使っていなかったため解約し、月額2189円を削減しました。収支を改善するためには、何より支出を減らすことが肝要です。ぜひ思い切った判断をされてください。

④ブログを売却する

さて、ここからが踏み込んだ内容になります。支援金や融資はある程度の人(フリーランス)が思い付くことですが、ブロガーには何より「ブログ」という資産があり、これを売却して資金に換えることができるのです。筆者もこのことに気づくのにかなりの時間がかかりました。

ブログは専門のM&Aサービスで売却するのがおすすめです。筆者は業界最大手の「ラッコM&A」で計2サイトを売却し、約50万円を手に入れることができました。このおかげで数ヶ月間をしのぐことができ、次の展開を考えることができました。

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ブログサイト売却のメリット

  • まとまった資金を得られる(相場は12ヶ月~24ヶ月分の売上)
  • 運営が行き詰っているサイト運営から離れられる(効率の悪いリソースが手放せる)
  • これらによって当面を凌ぐことができ、新しいキャリアを展開することができる

ブログサイト売却のデメリット

  • 安定した収入源の一つが失われる
  • 契約条件によっては引き継ぎに手間がかかる場合がある
  • サイトの譲渡に時間がかかるケースがある

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⑤ファクタリングサービスを使う

続いて、来月の支払いなどで直近の資金繰りが厳しい場合を考えると、「ファクタリング」というサービスを使うことが効果的です。ファクタリングとは「債権買取り」という意味で、売掛金(売掛債権)をファクタリング会社に売却して、手数料を引いた現金を得ることができるものです。

近年は、ファクタリングの利用者が増加しています。そのメリットは、負債が増えないことや信用情報に傷がつかないことです。但し利率は、金融機関からの借入より高い傾向があります。

ファクタリングサービスについても別記事で詳しく解説しています。

⑥家族にお金を借りる

続いて、あまり好ましい選択肢ではないかもしれませんが、家族(親族)からお金を借りるというのは選択肢に入れた方がよいかもしれません。なぜなら大半の場合、利息がほとんどかからないからです。利率が高いカードローン・キャッシング・消費者金融を利用するくらいなら家族から借りた方がいい、というのはかなり合理的な発想だと思います。但し一定金額以上の場合、利息が設定されていなかったり返済期間が不明確だったりすると、税務署から贈与とみなされることがあります。 そのためこれに該当するケースでは借用書を作っておくようにしましょう。

そしてもちろん、この選択肢を考えるからにはその後専業ブロガーの収支を改善させたり、兼業や廃業・就職で収入を増やしたりする計算を立てなければなりません。

⑦融資のリスケジューリング(リスケ)をする

すでに借り入れがある場合に筆者がおすすめするのは、金融機関との「リスケジューリング(リスケ)」です。これは、金融機関との間で返済計画を見直すことです。スケジュールが後ろ倒しになる分、利息などで長期で見た場合に返済の負担は増えてしまいますが、信用情報に傷がつかず完済を目指せるという点が、かなりのメリットだと考えます。

⑧職業訓練校に通い、転職する

雇用保険に加入していない「個人事業主」であっても、今後雇用保険に入る(=企業に入社する)意思があれば、求職者支援訓練(いわゆる職業訓練校)に通うことができます。さらに受講期間中は、職業訓練受講給付⾦(⽉10万円+交通費及び寄宿する際の費⽤(ともに所定の額))を貰うことができます。給付金を受けて訓練を受講するためには、フリーランスを廃業しなければなりません。詳しくはお近くのハローワークにお尋ねください。

求職者支援訓練を受講することによって、リスキリングを図ることができます。筆者の自治体にはWEBライティング専門のコースなどはありませんが、”WEBクリエイター”などWEB系のジャンルは、豊富にそろっています。マルチスキルの時代といわれている昨今、別のスキルとライティングが組み合わさると、さらにキャリアの幅を広げることができるかもしれません。

⑨債務整理・自己破産をする

そして最終手段にはなりますが、弁護士・司法書士に相談して債務整理や自己破産を選択することが考えられるでしょう。その場合のおすすめの相談先は、以下の通りです。

  • 法テラス(日本司法支援センター)
  • 弁護士会や司法書士会の法律相談センター
  • 役所などの地方自治体での無料相談
  • 無料相談を実施している弁護士事務所

これらの選択のメリットは、返済の負担が圧倒的に減ることです。デメリットは、信用情報に傷がつき、5年から10年ほど借入やローン・クレジットカードの申し込みができなくなること(自己破産だと生活必需品以外の財産を処分されるなどさらに多くの制約が課せられる)などでしょう。

いずれにしても、返済のことで悩んだり困ったりしたら、上記機関などにできるだけ早く相談するようにしましょう。

ブロガーの転職方法・キャリアの広げ方

ここからは、ブロガーが転職する際の方法や、キャリアを広げるためのアプローチについて詳しく解説します。

①現在の自分のスキルを評価する

ブロガーといってもジャンルやスキルが様々なのが実態です。まずこれまでの活動を振り返り、自分の現時点でのスキルセットを客観的に評価してみましょう。

  • ライティングスキル
  • SEOの知識
  • コンテンツマーケティングの経験
  • ソーシャルメディア(SNS)マネジメント
  • 基本的なウェブデザインやHTML/CSSの知識
  • 分析ツールの使用経験(GA4など)

これらは様々な職種で活かすことができます。

②関連する職種を探る

続いて世の中にはどのようなキャリアの選択肢が広がっているかを見てみましょう。ブロガーと特に親和性が高いと思われる職種は以下の通りです。

  • コンテンツライター
  • SEOスペシャリスト
  • SNS運営者
  • コピーライター
  • シナリオライター
  • 校正・編集者
  • インタビュアー
  • 文字起こし
  • WEBマーケター

③ポートフォリオの作成

ブロガーとしての実績は、転職活動の際に評価されることがあります。ポートフォリオとして整理しておくことが望ましいでしょう。

  • 最も成功した記事やキャンペーンをまとめる
  • 具体的な成果(PV数、エンゲージメント率など)を数値で示す
  • 得意やライティングスタイルや多様なトピックの例を含める
  • 可能であれば、クライアントの推薦文を加える

【最後に】ブロガーをやめる必要はない!とにかく収入を増やすことを考える

最後に、「ブロガーをやめる必要はない」ということについて述べておきます。
実は、ブロガーを続けることは思いのほか簡単です。なぜならブロガーは資格による身分ではなく、単に「ブログを運営している人」という定義だからです。つまり、ブログを続ける限り、あなたはブロガーであり続けることができます。

ブロガーを続けることには多くの利点があります。

  1. ほぼゼロコストで継続できる:ブログの運営自体にはほとんど費用がかかりません。ゆえにローリスクです。
  2. 副業として柔軟に対応可能:会社員をしながら、あるいは他の仕事と並行してブログを続けることができます。
  3. スキルの維持と成長:定期的に記事を書くことで、ライティングスキルを維持・向上させることができます。
  4. 収入源の多様化:たとえ副業だったとしても、あなたの総収入を押し上げてくれる可能性があります。
  5. 自己表現の場:自分の考えや経験を共有する場として活用できます。本業とシナジーを生むかもしれません。

専業ブロガーから他の職業に移行する場合でも、ブログを完全にやめる必要はありません。新しい仕事の経験をブログのコンテンツに活かすこともできるでしょう。

もちろん、会社の就業規則で副業が禁止されている、など特別な事情があるかもしれません。しかし多くの場合、ブロガーを「やめる」というよりも、その活動の頻度や内容を調整するだけで十分でしょう。

結論として、ブロガーをやめる必要は基本的にありません。むしろ、あなたの生活や新しい経験に合わせてブロガーとしてのスタイルを最適化させていくことをお勧めします。

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